スポーツ走行の前には必ずメンテナンスを
ふだんの走行で特に問題を感じていない場合でも、サーキットでスポーツ走行する前には必ずメンテナンスするようにしましょう。
街乗りとスポーツ走行では、車にかかる負担がまったく違うためです。
たとえ街乗りでは絶好調だとしても、サーキットに出かける前にはそれに応じたメンテナンスを行いましょう。
まず確認したいのが油脂類の量です。
エンジンオイルの量が十分でないと、高回転でエンジンに負荷がかかるスポーツ走行ではエンジンが焼き付きを起こすなどのリスクが高くなります。
たとえ焼き付かないとしても、油温の上昇は避けられません。
その意味では、冷却系もしっかりメンテナンスしておく必要があります。
ラジエーターリザーバータンクの中身はあらかじめマックスの量になるまで調整しておきましょう。
加えてエンジンやトランスミッション、ラジエーター周りをよく確認し、冷却水やオイルなどが漏れていないかもチェックしておきます。
タイヤのメンテナンスも不可欠で、スポーツ走行ではタイヤにも大きな負荷がかかるため、事前に亀裂の有無や摩耗状態をチェックしておくことは欠かせません。
また、空気圧も十分あるかどうか確認しておきましょう。
足りなければ調整する必要があります。
加えて、ホイールも忘れないでください。
バランスウェイトの脱落がないように事前にアルミテープを使って保護しておきます。
また、ホイールナットを規定トルクに調整しておきましょう。
スポーツ走行の前のメンテナンスで絶対不可欠なのが、ブレーキの点検です。
ブレーキパッドは十分にあること、クラックなどがローターに入ってないことをチェックしておき、必要であればブレーキフルードの交換もやっておきましょう。
少なくとも目視での確認が必須
スポーツ走行の前には、上記のチェックポイントを中心に毎回メンテナンスを行うようにしましょう。
少なくともオイルや冷却水、タイヤ、ブレーキは目視で確認しておくべきです。
自分ですべてをやるのが難しければ、事前にチューニングショップでメンテナンスをお願いするのでもよいでしょう。
その際は、サーキットでスポーツ走行をするからそれに備えて必要なメンテナンスをしておいてほしいとお願いするとよいです。
サーキット走行でのトラブルの多くは、事前のメンテナンスで防ぐことができると現場のメカニックも語っています。
ちょっと点検するだけで防げたのに、それを怠ったためにマシントラブルが起きるようでは、自分だけでなくサーキットを走るほかの人にも多大な迷惑です。
ですので、少なくとも目視で問題ないか確認するようにしてください。
また、プロのメンテナンスであってもわずか数千円です。
メンテナンスを怠ったためにかかるコストを思えば、たいした負担ではないでしょう。